ショーシャンクの空に 評価・感想まとめ
「ショーシャンクの空に」(原題:The Shawshank Redemption)は、スティーブン・キングの「刑務所のリタ・ヘイワース」を原作とし、1994年に公開された人間ドラマです。第67回アカデミー賞で7部門にノミネートされ、世界中で評価されている作品です。 監督は、「グリーンマイル」、「ミスト」などの製作を務めた、フランク・ダラボンです。
写真:AFLO
主要キャラ キャスト 主な作品
- アンドリュー・アンディ・デュフレーン/ティム・ロビンス 「トップガン」、「ザ・プレイヤー」、「ミスティック・リバー」、「宇宙戦争」
- エリス・ボイド・レッド・レディング/モーガン・フリーマン 「グローリー」、「許されざる者」、「セブン」、「ウォンデッド」、「ダークナイト」
- サミュエル・ノートン/ボブ・ガントン
- ヘイウッド/ウィリアム・サドラー
- バイロン・ハドリー/クランシー・ブラウン
- トミー・ウィリアムズ /ギル・ベローズ
- ボッグズ・ダイアモンド/マーク・ロルストン
- ブルックス・ヘイトレン/ジェームズ・ホイットモア
あらすじ
長年ショーシャンク刑務所に入っている囚人レッド(フリーマン)と無実の罪で収監された元銀行副頭取アンディ(ロビンス)の友情を軸に、アンディが巻き起こす数々の奇跡が描かれる。
出典:映画com
日本サイト 評価 まとめ
出典:Filmarks
- 映画com ユーザースコア 4.4/5 レビュー数 319件
- 希望をテーマに描いており、どんな逆境でも希望を持ち、立ち向かっていく大切さを感じられます。
- Yahoo映画 ユーザースコア 4.53/5 レビュー数7084件
- 囚人との絆を描いてて、友情の大切さを実感できます。
- Filmarks ユーザースコア 4.3/5 レビュー169134数件
- 刑務所の話で、展開は予想しやすい内容だと思うのですが、最後の最後までラストがわからなくて退屈しません。
海外サイト評価まとめ
- imdb ユーザースコア 9.3/10 レビュー数 2204064件
- 見終わった後、絶対に後悔しない名作。
- Metacritic ユーザースコア 8.9/10 レビュー数1653件 批評家スコア 80/100 レビュー数20件
- 勇気づけられる名言だらけの人生観が変わる映画。
- Rotten Tomato ユーザースコア 90/100 レビュー数72件 批評家スコア 98/100 レビュー数885897件
- 暗闇で過ごす日々の中で微かな希望を抱き、それを実現するために地道に努力すること。どんな絶望的な状況でも人は立ち上がれる素晴らしさを感じられる。
- 豆瓣 ユーザースコア 9.7/10 レビュー194508数件
- 伏線回収が丁寧で面白みがあり、クライマックスには驚かされました。
- 다음 ユーザースコア 9.6/10 レビュー1481数件
- 非道な刑務所が舞台でありながら、様々な美しいストーリーが生まれる心温まる映画。
- КиноПоиск ユーザースコア 9.1/10 レビュー619282数件
- 観終わった後の爽快感が素晴らしい。
総評
平均スコア:9.11/10
ポイント
- 先が読めない脚本 刑務所の話で、展開は予想しやすい内容だと思うのですが、最後の最後までラストがわからなくて退屈しません。
- 希望・自由の大切さ 希望をテーマに描いており、どんな逆境でも希望を持ち、立ち向かっていく大切さを感じられます。
- 友情の大切さ 囚人との絆を描いてて、友情の大切さを実感できます。
- 悲しい物語 あまりに理不尽なことがおき、絶望感が凄いです。
※ネタバレ注意
これほど全世界での評価が高く、安心して見れる映画はそうそうないと思われます。全人類にオススメできる名作です。
本作の主人公であるアンディは、妻とその愛人を殺害した罪に終身刑になるのですが、免罪で罪を問われます。絶望感のある状況であるのも関わらず、希望を捨てない姿には勇気を貰えます。囚人のボッグスに性的虐待をされながらも、その状況を抜け出すために試行錯誤し、見事に脱却します。アンディは優秀な銀行家の設定が活かされており、所長や刑務官達のとの信頼関係を気付いて行くのは見事でした。
一方で、自分の立場がマイナスになる行為もするシーンが印象的でした。フィガロの結婚のレコードを刑務所内に勝手に流すシーンです。 結果、アンディは懲罰房送りになりますが、音楽を聴いた囚人達は絶望的な刑務所の中とは思えない心地よい気持ちになりました。 このシーンは私の大好きなシーンで、アンディは音楽と希望は奪うことはできないと語っており、この作品のテーマである希望を感じさせます。
本作を見ていると暗い気持ちから解放させ、やる気をおこさせてくれますが、映画史上あまりにも理不尽なことが起こるシーンがあり、何度見てもつらい気持ちになります。一つ目は、ブルックスの自殺です。 50年服役して仮釈放を貰いますが、外の世界に馴染むことが出来ずに首を吊るシーンはあまりのも切ないです。
二つ目は、トミーの殺害シーンです。更生を望むトミーは努力を怠らず、高校卒業資格を取得するまでに至ります。さらにアンディの免罪を主張しようと名乗り出てくれます。ですが所長の指示で銃殺されて、すべてが無に還るシーンはあまりにも理不尽です。このシーンは何度見ても辛くなります。
本作は、あまりも絶望的なシーンが続き先が読めない展開が続くのがこの作品だと思います。
見る前は、無罪の罪で投獄されて、絶望的な状況のなか無罪を証明するものが見つかり、無事に仮釈放される希望あるストーリーだと多くの方が考えると思います。
ですが、無罪へとつながる希望であるトミーも殺害され、あまりの希望のない展開が続き驚きます。最後は、アンディが首を吊ってバッドエンドになるのかと不安になりました。
ですが最後の最後まで希望を捨てず脱獄の計画を成功させる展開には驚愕しました。よくあるアクション映画でしたら、脱獄する展開は予想できたのですが、ジャンルが人間ドラマであり、正当に裁判を行い無罪を勝ち取るストーリー展開だと思い込んでいました。
脱獄によって、所長の悪事が暴かれる展開は非常にカタルシスを感じられます。この時点で話は解決して、ハッピーエンドですが、親友のレッドの話を通して希望の大切さを説く構成は見事でした。
ブルックスと同様に外の世界に馴染めず自殺する展開にならず、本当に良かったです。
メキシコのジワタホネで再開して抱擁を交わす展開はとても心温まります。これほど絶望的な状況が続く中、綺麗にまとめる脚本構成に感動しました。
絶望的な状況に陥ってしまい希望をなくしてしまっている人に、是非オススメしたい名作です。